出金できない取引所での仮想通貨売買も課税対象となるか訊いてみた
はじめに
仮想通貨の入金はできても出金はできないという詐欺取引所があるらしい。
売買の機能は生きていて、運営者の操作と思われる暴騰もあり、引き出せないながら莫大な利益が生じている人もいるとか。
そういった場合の課税関係について、国税局電話相談センターに訊いてみた。
結論
残念ながら、課税対象デス。
耳をそろえて納税してください。
実際のやり取り
仮想通貨・暗号資産の取引に係る課税関係についてお訊ねしたいのですが、よろしいでしょうか
はい、どうぞ
まず前提として、
・ある海外取引所
・BTCの入金は可
・BTCの出金は不可(1年ほど前から)
・売買取引は可
となっています
この状況下で売買取引を行った場合、そこで生じた利益も、申告上は算入しなければなりませんか
出金できるかどうかとは関係なく、算入が必要となります
なるほど
出金できない取引所での売買は、ゲームセンターでメダルを買って遊ぶのと同じようなものだとは思いますが、正規の取引として、当然に申告・納税が必要ということですね
その通りです
また、運営者の価格操作等の影響もあり、実際には出金できないものの表面上は莫大な利益が出ている人もいるようです
よって、納税できないことも考えられますが、この場合はどのような扱いになるのでしょうか
税務署にご相談いただくことになります
相談すれば、内容にもよるとは思いますが、分割での納税等、柔軟な対応を取っていただける可能性がある、ということでしょうか
具体的な対応についてはここでは申し上げられませんが、まずはご相談いただければと思います
わかりました
ありがとうございました
取り得る対応策
もう時間はほとんど残されていないが、どうせ戻ってこないであろうBTCを減らし損失とすべく、高く買って安く売るのを繰り返すくらいしか・・・
詐欺師から取り戻すのは諦めて、税金という追加の出費を抑える方が得策かと。
詐欺でない可能性に賭ける人もいるかもしれないけど、大きな利益が生じている場合、3月までに納税資金を用意できるかな?
おわりに
利益が出ている場合、課税は免れないので、適正な申告・納税を強くオススメする。
納税できないんです・・・と自ら相談に行くのと、調査に入られるのとでは大違い。
延滞税だけでもキツいけど、それに加算税がプラスされたらまあ大変。
利益額によっては、一生かけても払えない金額に膨れ上がるかも。
加算税って、ヤバいヨ・・・
なお、当記事の内容は、税理士でない私が国税局に問い合わせたものなので、解釈が誤っている恐れや、個別の状況によって取り扱いが異なる場合もあることに注意されたい。
申告や取引にあたっては、各々で税務署や国税局電話相談センターに確認してください。
また、税理士に質問できるWebサイトもあるが、ちょっと怪しい回答も散見される。
ついつい自分に都合の良い回答を探してしまいがちだが、その回答が正しい保証はないので、Webサイト上でなく正式に税理士に依頼するか、やはり税務署等へ相談されるのが賢明だろう。
それではノシ