従業員持株会のメリット・デメリット




はじめに

勤め先に従業員持株会という制度がある場合、入っている方が多いのではないだろうか。

よくわからないけれど周りも入っているようだし…と。

今回は、従業員持株会に入るべき人やめたほうがよい人について考えてみる。

 

従業員持株会とは?

まず、持株会とは何か確認しておこう。

野村證券では下記のように説明されている。

従業員持株会とは
従業員持株会は、従業員が自分の勤めている企業の株式を定期的に購入し、中長期的な資産形成を支援する制度です。
(持株会には従業員持株会の他に、役員を対象にした役員持株会・拡大従業員持株会などがあります)
出典:野村證券 | 従業員の福利厚生 – 従業員持株会

 

持株会に入るメリット・デメリット

メリット

ラクに積立ができる

多くの場合、毎月の給料からの天引きとなるので、振込や買付の手間なしに株式を積み立てることができる。

天引きなので、半強制的に積み立てられるし、いつの間にかそれなりの株数になっていたりもする。

 

奨励金がもらえる

会社によっては、毎月の積立額に奨励金を付与している場合も多い。

JPXの2016年度従業員持株会状況調査結果によると、奨励金を支給する会社における奨励金の平均支給額は、拠出金1,000円につきは80.9円となっている。

つまり、会社が8%ほど上乗せしてくれている、ということになる。

積立額が月10,000円ならプラス800円され、年間では9,600円にのぼる。

これは大きなメリットと言えるだろう。

 

会社の内部事情がわかっている

なにせ自分が働いている会社なので、細かい事業内容まではわからなかったとしても、業績が上向きか下向きかくらいはつかめるだろう。

外部の人よりも、投資判断の材料を得やすいはずだ。

もちろん、インサイダーに抵触しないよう売却時期には注意が必要だ。

 

企業側にも利点がある

結構な額の奨励金を支給してまで持株会に入らせようとするのには当然ながら理由がある。

野村證券では企業側のメリットとして二つ挙げている。

一つ目は、福利厚生制度を充実させることにより従業員の会社に対しての忠誠心が高まること。

業績は株価に直結するため、自社の株式を持つことで、仕事に熱心に取り組む誘因が発生する。

二つ目は、株主構成を安定させて将来的な敵対的買収者に対する抑止力や安定的な株価形成が期待されること。

持株会ではあまり短期で売却する人は多くないため、株主構成の安定を図ることができる。

 

デメリット

会社と一蓮托生となる

持株会に入るということは、その会社と運命を共にするということである。

分散の観点からすれば、勤め先と投資先を分けたほうがよいことは明白だ。

業績が良ければ給与・賞与そして株価が上がり、資産額が伸びるだろう。

対して、業績が悪化すればどうなるだろうか。

ちょっとリスキーな投資と言わざるを得ない。

 

 

持株会に入るかどうか

従業員持株会に入るメリット・デメリットを挙げてみたが、結局のところ持株会に入ったほうがよいのだろうか。

入ったほうがよい人と、やめた方がよい人について考えてみる。

 

入ったほうがよい人

数年のうちに辞める予定の人

導入の目的が従業員の忠誠心の向上なのに皮肉なことだが、持株会への加入をオススメできるのは、数年以内に辞める予定の人だ。

会社と一蓮托生になることがデメリットであると述べたが、それなら会社とお別れすればデメリットが解消される!

辞めるまでの間、奨励金をもらってせっせと積み立てよう。

会社がオワコン、という理由で辞めるのであれば、加入はやめておこう(笑)

 

この会社で出世したい人

真偽は定かでないのだが、株数が出世に影響する場合もあるらしい。

会社への忠誠度をはかる指標、ということなのだろうか。

前時代的で本当かどうかも怪しいところだが、古い組織ほどこういうのを気にするのかもしれない。

 

入らないほうがよい人

これは一言、上記に当てはまらない人だ。

つまり、大多数の人が持株会に入らないほうがよい、というのが私の出した結論である。

 

まとめ

今回は従業員持株会への加入の是非について考えてみた。

多くの場合、持株会には入らないほうがよいという結論に達した。

とはいえ、奨励金には少し目がくらむところはある。

一応積み立てておいて、単位株(100株とか1000株とか)に達したら即売ってしまうという手もアリだろう。

会社によっては20%以上支給しているところもあるようだし、総合的に見て判断してほしい。

 

それではノシ

 









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