マネーフォワード プレミアム会員になるべきか




はじめに

複数の銀行や証券会社等の残高や入出金等の履歴を一括管理でき、資産や収支を把握する上で便利なアカウントアグリゲーションサービス。

マネールックやマネーツリー、人生通帳等があるが、私は「マネーフォワード」を使っている。

対応している金融機関等の数が最も多く、使い勝手もよいからだ。

さて、このマネーフォワードには有料のプレミアムサービスがある。

料金は月額500円、年間にすれば6,000円となっている。

無料サービスでも満足はしているが、さらにお金を払うだけの価値が、有料サービスにあるのか考えてみた。

 

プレミアムサービスでできる11のこと

プレミアム機能について11の項目が挙げられているので、それぞれ検討していく。

 

①理想の家計と比較して家計診断

あなたにあった理想の家計と比較しながら家計を診断。節約ポイントをカンタンに把握できます。

家族構成や収入、居住エリアの家賃相場等の様々な要因を加味した「理想的な家計」を示してくれるもの。

無料会員の予算立てに出てくる「あなたと似たユーザ」を、より正確にしたイメージでよいのだろうか。

客観的な数値であり、家計改善を行う上でなかなか参考になるとは思った。

しかし、毎月行うようなものでもないので、診断する月にだけ課金したいところだ。

 

②金融機関11件以上の連携

金融機関やサービスとの連携が制限なく利用できるから、すべての資産とお金の流れを一元管理できます。

無制限に金融機関・サービスを登録できるというのはとてもよい。

銀行だけであれば10もあれば十分すぎるが、それに加え証券会社やクレジットカードや電子マネー等々も連携するとなれば、全然足りなくなってしまう。

住信SBIネット銀行版を併用すればいいかなとも思ったが、サブとして使う分にはよいかもしれないが、一括管理はできないので微妙なところ。

さて、この項目については月500円を払ってもよいと思えるが、実は私、無料会員なのに無制限で使えるのである。

2015/2/25 運営からのメール
金融機関の連携につきまして、下記のとおり、ご登録件数を10件までとさせていただくことになりました。 合計11件以上の金融機関との連携をご利用いただけるのは、プレミアムサービス利用者の方のみとなります。
しかしながら、日頃からご愛顧いただいているみなさまにつきましては、これまで通り、今後も継続的に11件以上の金融機関の連携を「無料」でご利用いただける特典をご用意させていただきました。

以前から利用している者は引き続き制限なく使ってよいぞ、という寛大な措置なのだ。

これは既得権みたいなものだ。

 

③連携先データを常に最新状態へ

ボタン1つで、全ての連携先の最新情報を更新できるから、1つ1つ更新する手間が省けます。

私は連携先が60を超えているため、これは便利といえば便利だが、正直なところ必要はない。

60のうち、最新情報を見たいものは5つ程度なので、自分でひとつひとつ更新したところで大した時間のロスでもない。

また、自動更新の頻度が10倍になるらしいが、1日に1回更新すれば十分だ。

 

④広告の非表示

PCでもスマホアプリでも広告が非表示に。

マネーフォワードを使っていて、広告が目障りだと思ったことは一度もない。

それに、これほど良いサービスを無料で使わせてもらう以上、広告が表示されていても何も文句はない。

よっぽど広告レイアウトが酷いことにならない限り、広告を非表示にするために課金することはないだろう。

 

⑤グラフで資産の見える化

推移グラフを見れば、資産全体の増減の動きが、視覚的に分かります。

これはちょっと気になるところ。

しかし、家計診断と同様、たまに見られればよいものなので、その月だけ課金することになりそうだ。

 

⑥グループの複数作成

用途別に口座を分けられるので、各グループでの総額等がすぐ確認できます。

連携数については古参ユーザーが優遇されていたが、グループ数についてはそんなことはなかった。

これも、お金を出してまで使いたいものではないが、家族の資産を一括管理している場合にはグループ分けしないと不便だろう。

その場合でも、住信SBIネット銀行版で十分かもしれない。

 

⑦マンスリーレポート

あらゆるデータの分析と評価が、凝縮されているので月次の情報をまとめて見られます。

これも面白そうだけどお金を出すほどではない。

 

⑧ライフプランの未来設計

あなたのライフプランにあわせて資産の見通しがわかります。

ライフプランシミュレーションであれば、全銀協ので十分だ。

少し別の話になるが、マネーフォワードとひまわり生命が提携し、ライフプランシミュレーションアプリを作っているらしい。

収支の割合からそのユーザーに最適な保険をレコメンドする機能も備わるとのこと。

これは別アプリなので関係ないだろうが、今後マネーフォワード利用者についても、資産や収支状況から金融商品を勧められるようになったら面倒だ。

 

⑨トリプルバックアップ

万が一システムセンターなどで障害があった際にデータ復旧を行えるように運用するサービス。

ほぼクレジットカードや電子マネーでの支払いなので、手入力の情報が消えたところでダメージはあまりない。

そもそも現状では過去1年間分しか見られないわけだし、大して影響はないだろう。

 

⑩最優先のサポート

ご質問や不具合などがあった場合には、プレミアムユーザーを優先的にサポートします。

現状でも迅速な回答をいただいているため、これ以上は望まない。

ただ、今後利用者が増えてくれば、無料ユーザーへの回答は遅れてしまうかもしれない。

 

⑪サービス継続性保証(SLA)

サービスの稼働時間を99.5%以上維持することを保証。

多少使えない時間が長くなっても、そんなに気にはならない。

なお、99.5%未満になった場合、時間に応じて割引されるらしい。

2016年12月18日に発生したサービス不具合について
https://corp.moneyforward.com/news/info/20161219-mf/

 

まとめ

ここまで11のプレミアム機能について検討してきたが、私にとっては有料会員に移行するメリットはあまりなさそうだ。

中には利用したいものがあったが、要らない機能も多々あり、抱き合わせ感が拭えない。

機能を選択制にしてその分利用料を下げてほしいところだが、企業としてはそういうわけにもいかないのだろう。

また、最近はAdobeもそうだが買い切りではなく月額料金制でずっと支払い続けるものが増えてきている。

個人的にはあまり好きでないのだが、企業にとっては長い目で見ればより大きな利益を上げられるので、この流れは変わらないだろう。

ただ、月額制で課金の敷居が低くなっている分、退出への抵抗もなくなってしまうので、良いものを提供し続けることができなければ、すぐに客は離れていくことだろう。

サービスを選択する際には、利便性だけでなく継続性という視点も必要だと思うが、マネーフォワードについては常に改善が図られているため、今後も大丈夫な気はしている。

そのうち、課金してもよいと思える機能が追加されるかもしれない。

 

それではノシ

 

 

参考:プレミアムサービス機能比較表

 

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